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プリペイド SIM 実名登録

はじめに

概要

このプロジェクト「プリペイド SIM カードの実名登録フロー」は、香港通信管理局の新しい通信規制に対応するために開始されました。この規制により、2021 年 9 月 1 日以降に購入された全てのプリペイド SIM カードは、アクティベーション前に登録することが必須とされ、この日以前に購入されたものは 2022 年 2 月 23 日までに登録しなければ、ローカルサービスが停止されることとなりました。

ロール

UXデザイナー
インタラクション、ビジュアルデザイン、プロトタイピング&テスト、情報アーキテクチャ

日付

2021年4月 – 2021年12月

プラットホーム

レスポンシブWebアプリ

背景

このプロジェクトの主な目的は、新規制への順守を容易にすることで、個人と組織の両方のカテゴリー、そして 15 歳未満の未成年者を含むユーザーの登録をスム ーズに行うことでした。また、可能な限り eKYC プロセスを自動化し、登録解除や企業の責任者変更など、あらゆる状況でのユーザーエクスペリエンスをスムーズ にすることも目指していました。

RNR regulation

問題の理解

新規制は新しいSIMカードの取得プロセスに影響を与えるが、取得したSIMの実際の登録は、既存のユーザーと比較して比較的簡単でした。最大の懸念は、SIMが規定の期限までに登録されなかった場合、現地サービスが停止されることになります。そして登録期限は購入日によって異なりますので、ユーザーへのコミュニケーションは課題でした。

さらに、ユーザーによってデジタルリテラシーのレベルが異なることを認識することが極めて重要です。デジタルリテラシーの低い個人には、登録プロセスをスムーズに進められるよう、特別な配慮が必要であります。

利用可能なプリペイドSIM製品が多岐にわたり、それぞれが特定の通信事業者内で同じ枠を共有していることを考えると、登録ポータルをこれらすべての製品にアクセスできるようにすることが不可欠となります。このような包括性は、SIMカードを登録しようとする個人にとって、選択する特定の製品にかかわらず、よりスムーズでユーザーフレンドリーな体験を促進しないといけません。

rnr timeline

解決策

全ての状況に対応する UI フローの設計と UX の取り扱いでした。これには、登録解除時のサービス停止通知、企業の責任者変更などが含まれます。また、CS チームが自動承認された eKYC を拒否した場合の対策も提供しました。これには、SMS やメールで顧客に通知し、登録フローに戻る手助けをするなどが含ま れます。

自己登録のほか、3HKの店舗でサポートを受けることもできる。サポートが必要な方は、中断することなくプリペイドSIMを使い続けることができる。

各通信サービスプロバイダーの登録 SIM のクォータと、3HK の複数のプリペイド製品を考慮して、全てのプリペイド SIM ユーザーのための一般的な登録フローを設計しました。また、アプリの通知、SMS、メールなど、さまざまなデバ イスタイプと購入方法に対応した登録フローへのエントリーポイントも作成しました。

rnr flow overview

学んだ収穫

  • 橋渡し役になる
    ユーザー中心のデザインを提供することが重要である一方で、さまざまなステークホルダーやチーム間のコミュニケーションの橋渡し役として機能することも同じくらい重要です。 エンジニアとの密接な協力により、技術的な実現可能性に対する理解が深まり、ユーザーの問題に対して、実用的かつ技術的に妥当な問題解決策を提案することができるようになりました。さらに、プロダクト・オーナーやマーケティングチームが技術的な制約を理解してもらい、最も効果的なビジネス上の意思決定を行えるよう支援することができました。
  • バランスを保つ
    DXの先駆的な製品であるため、エンドユーザーの問題を解決するためだけではありません。それはビジネス全体的な構造を確立することを目的としており、その結果、かなりの規模になりました。このようなプロジェクトでUXデザイナーとして働く中で、ユーザーエクスペリエンスとビジネス目標との間のバランスを保つことは、大きな課題でありながら、絶対に欠かせないことです。

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